3.09.2012

なるほど、大阪の掃除は皮肉

薔薇の棘ぬきだろうか。さっぱり分からないが大阪の教科書副読本「にんげん」がある。弱いものいじめをするなという本。子どもが会社の寮に入り、空いた部屋の本棚の下に「捨てる雑誌の束」から飛び出した。今は持ち帰ってはいけない副読本だそうだ。教育を大事にする人の本かな。
いいことも書いてあるが・・・
 息子が小学生だった頃、通知簿をよく学校の机に忘れるくらいで、持って帰らなくてもよいものを持って帰る。20年前のことだけど。
 今では何とか普通っぽく見えるわが息子は遠くで何を思っているのかわからないが、きのう用事があったので、電話でついでに話したこと。

 学者や教授・古賀さんの声より一人だけ、けんか腰ヒーローのテンションが、なんと
「元気人だ」と思う。しかし、息子も元気な声だった。
 
 文科省がよく勉強したら、ごほうびをくれるってさ!
ハッシーみたいに文科省は「勉強の競争」でブームに乗ったん?

「おかんも、肝臓病の前に戻ったみたいや。ブームはいつまでも続かへん。」

「ツイッターではまともなこと言うてるで。」子どもは笑いとばした。

「そのツイッター勤務時間か。」

「そんなこと調べてどうするんや、たとえちっぽけおかんでも反対したら何されるか

 わからんで。夢売り芸人と思っておきー。」

「なんか知らんけど蟹工船本みたいに、アウシュビッツが流行っているらしい。」

「今度帰って来たら、ワンピース?1冊おかんに持って来て。」

「近いうち帰るけど、エセインテリーはあかん、大阪の知性は感じさせたらあかん、
 くれぐれもノーテンキで。そいじゃ、気をつけてな。」

 こんな日々のわたし。息子はアマゾンにアクセスする日々はないのだが、少し暇なわたしは
アマゾン本のレビューコーナーの若者の深い洞察力に感心して参考になったなぁって、
始めてクリック。
 明るく働く息子はアマゾンにアクセスする日々はないのだが。

 レビュー賛同でマルチン・ニーメラーという哲学者の言葉を引用した若者を、まぶしく
 思った。
 
「はじめにやつらはニートとフリーターに襲いかかったが、
 私はそのどちらでもなかったから声 をあげなかった。
 
 つぎにやつらは教師と生徒に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声を
 あげなかった。
 
 つぎにやつらは公務員に襲いかかったが、私は公務員ではなかったから声をあげなかった。
 そして、やつらが私に襲いかかったとき、
 私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。」

マルチン・ニーメラーの有名な言葉を対岸の火事だと思えない人々が少数派でないことを
祈る。
しっかりした若者だ。
 フランクの「夜と霧」が何故売れているのかが不思議には思わない春。
若者の自殺がとても増えたらしい、この日本。勿論、被災地の人々も。

「絆」は誰がいったの?「夢売り芸人」という言葉は、無理あり?と
バラ公園で、陽気な春を待つバラに話した。

タニタとは何も関係ないが、まだフェリチンを減らさないといけないわたし。